瑠璃光院 白蓮華堂

日曜仏教礼拝(9月20日・岡村先生)

2015-09-21

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正信偈の解説

※信心の利益

原文

(正信念仏偈)

のう雖破すいは無明むみょうあん

貪愛瞋憎とんないしんぞううん

常覆じょうふ真実しんじつ信心天しんじんてん

譬如ひにょ日光覆にっこうふうん

雲霧之下うんむしげみょう無闇むあん

ぎゃくしんけんきょう大慶喜だいきょうき

即横超載五そくおうちょうぜつごあくしゅ

一切いっさい善悪ぜんあくぼん夫人ぷにん

もんしん如来にょらい誓願ぜいがん

ぶつごん広大こうだいしょう解者げしゃ

是人名分陀ぜにんみょうふんだ

 

現代語訳

(念仏を正信する偈)

その光によって、すでに迷いの闇は破られているはずなのですが、

悲しいかな現実にあっては私たちの貪り、憎しみの心は、空に雲霧がかかったように。

常に仏さま様のお慈悲を喜ぶ心を覆い隠すのです。

たとえば、太陽が雲や霧に覆われていても、

その雲霧を透かしてなおその下を照らすように、暗闇ではありません。

御仏の教えを信じ、敬い、喜ぶ心が身にみちるならば

五つの迷いの愚かさに気づかされ、真実の願いに生きる身となるのです。

迷いにとらわれているすべての人々よ

まことに御仏のおおせを信じ、敬い、喜ぶ心が身にみちるならば、

お釈迦様は、広大な世界に眼を開いた勝れた人と讃えられ、

泥の中にあって、しかも泥に染まらない蓮華のような清き人とほめられるのです。

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