瑠璃光院 白蓮華堂
5月, 2015年
2015年05月10日
5/10日曜仏教礼拝 和讃のひかり (至心回向欲生と)
「至心回向欲生(ししんえこうよくしょう)と 十方衆生を方便し 名号の真門(しんもん)ひらきてぞ 不果遂者(ふかすいしゃ)と願じける」 浄土和讃(大経意)
※意訳 大経(無量寿経)の第二十願文の「たとい我、仏を得んに、十方の衆生、我が各号を聞き手、 念を我が国にかけて、もろもろの徳本をうえて、心を致し回向して、我が国に生まれんとお もわんに、果遂(かすい)せずんば、正覚を取らじ。」によるものです。 阿弥陀如来は第二十願において、至心に回向して、我が国に生まれたいと願うものは、 自力称名のものであっても、もらさず救うと誓われています。しかし、これも十方の衆生を弥陀 の本願にひき入れんがために、仮に説かれた自力の念仏で、それもいつかは他力の念仏に帰入させ、 真実報土に生まれさせたいと誓われた方便の教えです。 説教者:東 恵秋 |