瑠璃光院 白蓮華堂

2015年08月31日

仏教のまごころ


いろは歌


弘法大師がお作りになったという伝説のある「いろは歌」は、

「涅槃経」の「諸行無常偈」を「いろは」であらわしたものであると言われている。

その意味は、要約すると、「あらゆるものは生じては滅びる。

そのような、生じたり滅したりすることがなくなることが、安楽である」ということである。

色は匂へど散りぬるを

我が世誰ぞ常ならむ

有為の奥山今日超えて

浅き夢見じ酔ひもせず

一段目の意味は、桜の花は咲き乱れても、一瞬の春の嵐に散り果てていく。

それは花ばかりではなく、古代に栄華を誇った文明もいつかは廃墟となる、

人間もまさにそうである、ということをあらわしている。

二段目の意味は、この世に恒常なものは一つもないということである。

誰もが自分の世がいつまでも続くものではないのである。

三段目の意味は、有為とは、因縁によってつくられたこの世のすべての存在の事であり、

超えるとは、その因縁の道理に目覚めることである。

この世の全てが、絶対不変でないということを理解することである。

四段目の意味は、人生を酔生夢死、すなわち、生きている意味を自覚することなく、

ぼんやりと一生を送ることがあってはならないということである。

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2015年08月27日

新宿 瑠璃光院 白蓮華堂はJR新宿駅徒歩3分の場所にあります。

当寺院では毎月第3木曜日に

『寺院で昼活~坐禅と薬膳粥でリラックス!リフレッシュ!~』

という定期的なイベントを開催しており、

お昼休みの時間帯に坐禅と薬膳粥を楽しんでいただいております。

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毎回、付近にお勤めのサラリーマンやOL、近所にお住まいの方々、

約20人程度の方々にご参加していただいております。

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参加ご希望の方やご興味がある方は下記までご連絡ください。

お申込み&お問い合わせ

新宿 瑠璃光院 白蓮華堂(担当:武藤)

TEL:0120-517-177

2015年08月26日

百日紅@京都御苑(花部分).jpeg

8月も残りわずか。夜風が心持ち涼しく感じるようになってまいりました。

夏のお疲れは出ていらっしゃいませんか。お伺い申し上げます。

お盆の頃から咲き始め、寺院でも見かけることが多い百日紅。

つるっとした滑らかな幹や、真紅に咲く紅の花に、思わず見とれてしまいます。

「猿も滑って落ちる→猿滑り」というのが、名前の由来とされています。

漢字では「百日紅」という漢字を当てますが、これは開花期間が長いところにちなみます。

お寺やお墓に多く植えられているのは、お釈迦様がご誕生された際に咲いていた

無憂樹(別名アショーカ樹)に百日紅の花が似ていたことによります。

日本には、原産国の中国から江戸時代初期ごろに伝来しました。

中国の省庁に多く植えられていて高級感があったことや、

長い期間咲き続けることで長く楽しめたこと、などの理由が相まって、

武家屋敷やお寺に植え広まっていきました。

まだまだ暑い日が続きそうですので、お元気でこの夏を乗り切られますようお祈りいたします。

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