瑠璃光院 白蓮華堂

2015年09月28日

感謝の心・懺悔の心

 

最も人間らしい心が、この感謝の心・懺悔の心の二つの心ではないでしょうか。

昔から人々に深く尊敬され、敬われる徳の持ち主である高僧・名僧は、

たいてい自己に対する評価は最低であり、非常に深く自己の罪業を見極められた方です。

 

それも自分の力で見たわけではなく、仏の智慧に接して、否応なしに見せられた方です。

仏の智慧に出会うには、小賢しい人間の計らいを持っているままでは触れることができません。

それを捨てた方、無我に近くなった方ほど、仏の智恵の光明を豊かに浴びることができ、

その光明を浴びることが豊かであればあるほど、自己の罪業がはっきり見えてくるのです。

 

人は人の助けを借りなければ、生きていけない身であり、

あるいは人を傷つけずには生きていけない身です。

普段気づかないことが、だんだん深く自覚されるようになると、

同時に深まってくるのは、感謝の心と懺悔の心の二つではないでしょうか。

 

「涅槃経」に「慚愧なきは名づけて人と為さず、名づけて畜生となす」という言葉があるように、

お恥ずかしい、申し訳ない、そういう心こそは、最も人間的な心情を示すことばだと思います。

しかしながら、善導大師は、懺悔も、私たちが普通に懺悔しましたなどと言っているものは、

懺悔に入らないと言っています。真の意味の懺悔は「回心」を伴うようなものだと言っています。

山伏弁円の回心のようなものでしょう。心の根本的な変革です。

今まで自我中心で生きてきた身が、自我に死んで、新しい自己、信の自己、

つまり仏の世界に属するような心をもって生きる身となる。そのような大きな変化です。

 

※山伏弁円 山伏の統領で大道場をひらき加持祈祷をおこなっていた。

親鸞聖人の布教で加持祈祷を否定され、それに怒って親鸞聖人を成敗しようと殴り込みをかけたが、

もの静かに、穏やかに対応され、突然雷に打たれたようにひれ伏し、親鸞聖人に帰依した人物。これを山伏弁円の回心という。

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2015年09月24日

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新宿瑠璃光院白蓮華堂では定期的な坐禅会を開催しております。

座禅会では終了後に薬膳粥を召し上がっていただき、心身ともに

「癒し」をご提供しています。

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下記要領で開催しておりますので、どうぞご参加くださいませ。

 

 

『昼活~坐禅と薬膳粥の会~』

 

開催日時◇ 毎月第3木曜日(次回は10月15日)

午後12時10分から午後12時50分まで

※お昼休みの時間の都合に合わせて、

午前11時30分から午後14時まで可能

(時間内自由参加、所要時間約40分)

場  所◇ 新宿瑠璃光院 白蓮華堂 4階「空ノ間」(坐禅)・3階「伎楽天ノ間」(薬膳粥)

内  容◇ 坐禅(大寂定・瞑想)と薬膳粥

*坐禅約20分。

座り方は、正式な坐禅または正座など、体調や好みで自由です。

なお、あの「ビシッ!」「バシッ!」の警策はご希望の方に行います。

費  用◇ 当寺院が長年取り組んでいる敦煌莫高窟壁画保存修復事業など

シルクロード文化保存顕彰事業のチャリティとして「ワンコインチャリティー」にご協力ください。

申込方法◇ 事前にご連絡ください(毎回30人程度)

新宿瑠璃光院 白蓮華堂 TEL:0120-517-177

担当  武藤 代二

2015年09月23日

暑かった日々も段々と涼しくなり、秋の香りがする季節となりました。

シルバーウィークも本日で終わりですね。

皆様はどのように過ごされたでしょうか。

 

9月といえば香りに特徴がある金木犀が有名ですね。

金木犀の名前の由来は、樹皮の様子が

サイ(犀)の皮膚に似ており金色の花を

咲かせるので「金木犀(きんもくせい)」の名が

付いたと言われています。

また中国では丹桂、金桂、桂花と呼ばれているそうです。

 

金木犀の仲間には、白い花を咲かせるギンモクセイや

ヒイラギがありますが、芳香は金木犀が最も強いです。

ギンモクセイは17世紀後半に日本に渡来したといわれていますが、

金木犀の来歴はっきりせず、明治時代に渡来したとか

九州に自生するウスギモクセイ(ギンモクセイの変種)から

生まれたという説などがあります。

 

これから少しずつ寒くなってまいりますのでお体には十分お気を付け下さい。

ご来院の際は、お気をつけてお越しください。

皆様のご来院をお待ちしております。

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