瑠璃光院 白蓮華堂

2015年10月28日

紅葉の候となり、少し肌寒く感じるようになりました。

新宿瑠璃光院の入り口にあるシンボルツリーの楓の木の、葉先も少しだけ色付いてきました。

植物分類上では、カエデとモミジは区別しないそうです。

お恥ずかしながら、私は別のものだと思っていました。

カエデの仲間の特に綺麗な仲間(子供の手のような葉の形)をモミジと呼んでいるそうです。

さらに、切れ込みの数と具合によって、明確に区別しています。

イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジなど、葉が5つ以上に切れ込んで掌見たいなものをモミジ、

それ以外の切れ込みが3つのものはカエデと呼んでいます。

モミジと呼ばれるカエデは日本の秋をまさに代表する植物です。

ちなみにカナダの国旗の模様はモミジとは言わず、カエデ(英語でメープル)ですね!

新宿瑠璃光院の3階のエレベーター前には、京都・瑠璃光院の見事な紅葉の写真が展示されています。

モミジの赤と苔(こけ)の緑が何とも綺麗で、思わず引き込まれます。

11月半ばには、新宿瑠璃光院の楓も綺麗に色付いている頃だと思いますので、ぜひ見にいらして下さいね。

ご来寺お待ちしています。

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2015年10月26日

一切の功徳にすぐれたる (現世利益・現世の生き方)

一切の功徳にすぐれたる 

南無阿弥陀仏をとなうれば 

三世の重障みなながら

かならず転じて軽微きょうみなり 

 

意味

あらゆる功徳にすぐれている名号を称えると、

三世の重障、つまり過去・現在・未来に得た重い罪障、

それらのすべては必ず転化してかすかなものとなる。

そういう趣旨である。信仰すれば苦しみ悩みは

すべてなくなってしまうと言わず、重いものが

軽く転じられて負担が軽くなるという表現です。

これが正しい宗教の利益の表現だとおもいます。

軽くなると表現されているところに味わい深いものがあります。

 

現世利益

この和讃は現世利益和讃のひとつです。

信心の人が生きている間、現世で獲得することの

できる利益を説いているものです。私たちは、

欲しいものを手に入れ豊かに楽しく生きたいと思っています。

しかしすべての人が欲求を充足できるわけではなく、苦しみが始まるのです。

 

正しい宗教の現世利益は物質的なものではなく精神的なものです。

阿含経に、「教えを聞くことのない愚かな人は、

二つの苦しみに耐えなければならない。すなわち身の苦しみと心の苦しみである」と書かれています。

向こうからやってくる苦しみに加えて、今度は自分が苦しみ悩みをもちこむ。

疑いを持ったり、恨みや憎しみを持ったりして、身の苦しみを心によって倍加させてしまう。

それが心の苦しみです。しかし教えを聞く人はたった一つの苦しみを受けるだけ、つまり身の苦しみだけです。

暑いとか寒いとかは、教えを聞く聞かぬのいかんにかかわらず、平等に受けなければなりません。

ですが、教えを聞く者は、心の苦しみから免れるというのです。それだけ負担が軽くなっているわけです。

 

また、現世利益といいますと、何か物質的な低級な宗教と思われがちですが、

高度な現世利益の教えは、心を浄化するのが目的で、それに伴う利益は、物質的なものを超え、

私達の人生をどれほど豊かにするか、はかり知れないものがあると考えます。

信心には、自然に必然的に利益は伴ってくるものです。ですから、利益をあてにしない、目的にしない。それも大事なことであります。

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2015年10月22日

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寒露の候、菊の花がたくさん咲きますね。

 

旧暦9月9日は、重用の節句です。

9月はまだ菊の盛りには早いので、新暦の10月、今回取り上げてみました。

 

重用の節句はイベント的にあまりひろまっておりませんが、菊の上に綿をのせ、

朝露を吸ったそれで体をぬぐうと長寿になると言われています。

 

この風情は「着せ綿」という和菓子に表されました。

朝に秋草が露を含むこの時期、その姿がとても情緒的で美しく、

それを和菓子で見立てる人々の美意識も心豊かにさせます。

 

仏花のイメージが強い菊ですが、たくさんの種類があり、

昔から高貴な花とされ、着物や唐紙など、たくさんの文様にいかされてきました。

私が好きな菊は、クラシックココアという種類です。

薄い落ち着いたピンクベージュの大輪の菊は、シルバーがかったユーカリや、

実物とあわせてアレンジにするとぐっと現代的になります。

いろいろな菊を楽しんでみてくださいね。