瑠璃光院 白蓮華堂

『百日紅』

2015-08-26

百日紅@京都御苑(花部分).jpeg

8月も残りわずか。夜風が心持ち涼しく感じるようになってまいりました。

夏のお疲れは出ていらっしゃいませんか。お伺い申し上げます。

お盆の頃から咲き始め、寺院でも見かけることが多い百日紅。

つるっとした滑らかな幹や、真紅に咲く紅の花に、思わず見とれてしまいます。

「猿も滑って落ちる→猿滑り」というのが、名前の由来とされています。

漢字では「百日紅」という漢字を当てますが、これは開花期間が長いところにちなみます。

お寺やお墓に多く植えられているのは、お釈迦様がご誕生された際に咲いていた

無憂樹(別名アショーカ樹)に百日紅の花が似ていたことによります。

日本には、原産国の中国から江戸時代初期ごろに伝来しました。

中国の省庁に多く植えられていて高級感があったことや、

長い期間咲き続けることで長く楽しめたこと、などの理由が相まって、

武家屋敷やお寺に植え広まっていきました。

まだまだ暑い日が続きそうですので、お元気でこの夏を乗り切られますようお祈りいたします。

百日紅@京都御苑(全体).jpeg