瑠璃光院 白蓮華堂

12月, 2015年

2015年12月21日

和讃の光

十方微塵世界の

念仏の衆生をみそなはし

摂取してすてざれば

阿弥陀となづけたてまつる

(浄土和讃)

 

意味

十方に塵の数ほどもある無数の世界に住む、

念仏の衆生をことごとくご覧になられて、

大悲の光明の中に摂め取って決して見捨てることがない。

それゆえ阿弥陀仏と名づけたてまつるのである。

 

本日は、年内最後の日曜仏教礼拝でした。

なお、2016年の日曜仏教礼拝は1月10日(日)からとなります。

お気をつけくださいませ。

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2015年12月20日

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本日、白蓮華堂4階本堂にて、報恩講・総供養会が執行されました。

報恩講は親鸞聖人のご命日のご法要で、浄土真宗の年間行事の中で最も

重要なご法要です。

 

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今回の報恩講では坂東曲が勤まれ、その迫力にご参列者の皆様が驚かれていました。

 

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ご法要の最後には大梅副ご住職が紙芝居「花咲き山」を演じられ、

大洞ご住職がその解説をされました。

 

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2015年12月16日

早いもので今年も残すところ半月となりました。

初雪の便りが各地から届き、東京はいつ頃だろうか、

とボンヤリ考えたりします。

 

白蓮華堂のエントランスから見える滝は、

じっと見ていると牡丹雪が落ちているように見え、

ついつい眺めてしまうのです。

 

江戸時代の俳人、与謝蕪村はこんな句を詠みました。

「牡丹散りて うちかさなりぬ 二三片」

牡丹といえば通常春咲きの花ですが、

突然変異で生まれた二期咲きの『寒牡丹』という品種をご存じですか?

 

寒牡丹の多くは、春のつぼみは摘み取られ、

秋のつぼみをワラの霜囲いをして冬に開花させます。

葉はほとんど無く、すべての栄養分は厳しい寒さの中、

全身全霊でただ、花開く事についやします。

背も低く、花も小ぶりで決して華やかではありませんが、

その懸命な姿には力強さを感じ得ます。

 

江戸の期に寒牡丹が存在したかはわかりませんが、

蕪村の詩は、こうして懸命に咲いたものの時が経てば

無情な自然の摂理で花びらが二、三片、重なりあって落ちていく、

そんな物悲しい情景を感じさせる美しい句です。

 

今冬もそろそろ、ここ新宿にも雪が舞うことでしょう。

皆様、お身体をお大事にして下さい。

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